ICTを使った学びの未来 DXハイスクールの先導的事例から

2024年度から高等学校で始まったDXハイスクール事業。1,010校が指定を受け、1校あたり1,000万円の経費で機器やネット環境の整備が行われた。生徒や教員の新たな学びを展望する。

DXハイスクールによる
遠隔合同授業

荒木 貴之

荒木 貴之

社会構想大学院大学 実務教育研究科 教授
専門は教育工学・社会教育・国際教育。文部科学省学校DX戦略アドバイザー、デジタル庁デジタル推進委員など、行政や学校等のDX推進に関する指導助言、研修を行う。

2024年12⽉10⽇、⽂部科学省DXハイスクール(⾼等学校DX加速化推進事業)に選定された、聖徳学園中学⾼等学校(東京都武蔵野市)、荒井学園⾼岡向陵⾼等学校(富⼭県⾼岡市)、荒井学園新川⾼等学校(富⼭県⿂津市)の3校を結んだ「情報0(ゼロ)AIデータサイエンス授業」が開催された。

遠隔合同授業の基盤としては、ハードウェアとして65インチのマルチタッチスクリーンで、⾼性能な⾳声・映像技術を搭載したNeat Board Pro(受信側)及び縦型のオールインワンデバイスであるNeat Frame(配信側)、ソフトウェアとしては、Zoom Workspaceが採⽤された。これらのハードウェアとソフトウェアの組み合わせは、⼤分県で⾏われている公⽴⾼校の遠隔授業でも採⽤されており、臨場感と没⼊感のある授業は、⽣徒たちに好評であると聞く。

今回の遠隔合同授業の講師は、聖徳学園中⾼でデータサイエンスコース⻑及び校⻑補佐を務めるドゥラゴ英理花教諭が務め、荒井学園の2校の⾼校1年⽣が、次年度に履修する「情報Ⅰ」のオリエンテーションとなる授業に取り組んだ。

(※全文:2237文字 画像:あり)

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