データサイエンス教育で「あるべきもの」を探究し批判的リテラシーを育む
VUCA時代の到来で注目される「データサイエンス」教育が、中学・高校の新学習指導要領によって拡充されている。大学より前に学ぶことの意義、現実社会につながる学びをいかに実装するかのヒントについて、東京学芸大学大学院教授の西村圭一氏に話を伺った。
「あるもの」の探究から
「あるべきもの」の探究へ
西村 圭一
2022年度から高校で新学習指導要領が順次全面実施され、「情報Ⅰ」が共通必履修科目となった。さらに次年度に選択科目「情報Ⅱ」の開講を予定する学校もある。また、「数学Ⅰ」では「仮説検定の考え方」を扱うようになった。中学校の数学科でも、領域名が「資料の活用」から「データの活用」へと変更され、「箱ひげ図」を学習するなどデータの分布に関する学びに厚みが出ている。
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