経営と研究をつなぐハブとして、「卓越した知の創造」を支える

研究力の低下など高等教育機関は、多様な課題に直面している。研究力強化の中核を担う組織として注目を集めているのが京都大学の学術研究支援室(KURA)だ。研究者のサポートを始めとする多岐に渡る業務についての内容や必要とされるスキル、研究界に与える影響などを聞いた。

佐治 英郎

佐治 英郎

京都大学学術研究支援室(KURA)室長
京都大学医学部助手、大学院薬学研究科助教授、教授、大学院薬学研究科長・薬学部長を歴任。2016年より現職。京都大学特任教授。2016~2020京都大学理事補(研究担当)。京都大学名誉教授

京都大学学術研究支援室(KURA)は、「リサーチ・アドミニストレーション」を行う組織として2012年度より設置された。研究担当理事直下というポジションから教員が研究教育に専念できる環境を整備し、研究活動の支援体制を強化するための改革に取り組んできた。

同支援室の佐治英郎室長は「日本の研究力が諸外国に比べて低下傾向にあることは、いくつかのデータからも明らかですし、若手人材が育ちにくいことも大きな…

(※全文:2490文字 画像:あり)

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