「怒り」を「楽しい」に変え、教師も子どもも笑える“楽級”へ
子どもを怒ることに葛藤を抱えている教師は少なくないだろう。現役の公立小学校教員の松下隼司氏は、「怒り」や「叱る」を「楽しい」「笑顔」に転換する手立てを紹介する著書を昨年7月に上梓した。その取り組みから、先生と子ども達、双方のウェルビーイングを高めるヒントを探る。
怒りを我慢することを止め
子ども目線で楽しいを考える
松下 隼司
── 昨年、『むずかしい学級の空気をかえる楽級経営』を上梓した背景を教えてください。
松下 私は元々怒りやすい性格でした。教師になってもそのままで、「今まで12時に昼食を食べていたのに、なんで給食の時間は12時半からやねん」とお腹が空いただけでイライラしていました。さらに、かつて担当していたクラスでは半分が遅刻してくるような状態。起立性調節障害、ネグレクトなどそれぞれ理由はありましたが、大半はゲームのし過ぎで寝不足なのが原因。「学校に来なアカン!宿題せなアカン!」と怒ってばかりいました。
(※全文:2587文字 画像:あり)
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