日本で唯一のマンガ学部 制作技術だけではない大学での学び

東京オリンピックでも話題になった、世界に誇る日本のマンガやアニメ。こうした分野のクリエイティブ人材の質を一層高めるためには、今後どのような教育が求められるのか。日本で唯一「マンガ学部」を設置している京都精華大学に聞いた。

制作技術と学問を学ぶ
世界から注目を集めるマンガ学部

姜 竣

姜 竣

京都精華大学 マンガ学部長
文学博士。専門は民俗学、文化人類学、表象文化論。街頭紙芝居とマンガ史の調査研究を経てメディア史、サブカルチャーを研究。『紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代』(2007年)、『マンガの昭和史』(08年)、『ストリート人類学』(18年)、「文学の根拠から越境する文学へ」(『ユリイカ』19年、特集: 吉本ばなな)、『近代日本宗教史第5 巻』(21年)。

2006年に開設された京都精華大学のマンガ学部は、日本の大学で唯一のマンガの学部だ。1968年には京都精華短期大学が、さらに1979年には京都精華大学が開学し、その美術学部に「漫画専攻」が設けられたことに端を発する。

(※全文:2232文字 画像:あり)

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