給付型奨学金を拡充し全ての学生の授業料無償化実現を

昨年12月に閣議決定された「こども未来戦略」において、政府は高等教育の授業料無償化や給付型奨学金の拡大を打ち出した。そうした中、今後、日本の高等教育における無償化の施策にはどういった課題があるのか。教育行政学を専門とする名古屋大学教授の石井拓児氏に話を伺った。

無償化がグローバルスタンダード
優秀な人材確保にも必要な仕組み

石井 拓児

石井 拓児

経済産業省 経済産業事務次官
1988年、東京大学経済学部卒、通商産業省(当時)に入省。経産省大臣官房参事官、大臣官房秘書課長、総括審議官、産業技術環境局長、資源エネルギー庁次長、経産省大臣官房長などを経て、2022年、経済産業省経済産業政策局長。2023年7月より現職。埼玉県出身。

── 政府は高等教育の授業料無償化を打ち出しています。国際的には、どんな状況なのでしょうか?

国際的に言うと、授業料は徴収しないのが基本です。一方で、2000年前後から、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドといった一部の国々で、授業料徴収が導入されましたが、その後、授業料が高騰した結果、現在は、それらの国々も授業料の軽減や、無償化にする方向で改革を進めている国が多いといった状況です。

(※全文:2649文字 画像:あり)

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