ChatGPTが教育現場を変える 業務効率化と次世代教育への転換
2023年7月、文部科学省は教育機関での生成AI活用について暫定的なガイドラインを公表した。教育現場ではその導入を巡り独自ルールの策定など試行錯誤が続く。ChatGPTで業務効率化を図り、働き方改革を目指す、NEXCENT代表の小澤悠氏に生成AI活用のコツなどを聞いた。
生成AIの教育への活用
小澤 悠
生成AIの登場が、社会に強いインパクトを与えている。2022年末より米国ビックテックによるリリースが相次ぎ、大規模言語モデルであるChatGPTはわずか2か月で月間アクス数が1億回を超えた。プロンプト(指示文)に従ってテキスト生成、言語翻訳、要約、質疑応答などができ、ビジネスをはじめ社会のあらゆる場所で検証・実装が始まっている。
教育現場も例外ではなく、個別最適な学習や学習意欲の向上、教師の負担軽減などの活用に期待が集まっている。その一方で、生成AIはディープラーニングの途上にあり、過去データを基にした生成物には、誤情報、バイアス、個人情報の漏洩、著作権侵害などの問題が指摘されている。生成AIの回答を論文などにそのまま使うケース等を想定して、…
(※全文:4086文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。