地域に飛び出す公務員、「人がつながる」学びの場を広げる

山形市の自治体職員として働きながら、積極的に地域に飛び出し、数々の学びの場づくりに関わってきた「スーパー公務員」、後藤好邦氏。パラレルキャリアを実践し、外での経験を行政の仕事に還元してきた後藤氏は今、山形市教育委員会で新たな場づくりに挑戦している。

敷居は低く、されど志は高く
学びの場づくりで成果

後藤 好邦

後藤 好邦

山形市教育委員会 社会教育青少年課 課長
1972年生まれ。1994年山形市役所入庁。行革推進課、企画調整課などを経て、現在、山形市教育委員会で社会教育を担当。また、2009年6月に岩手県北上市の職員らとともに「東北まちづくりオフサイトミーティング」を発足し、1000名規模のコミュニティに発展させるなど、人・組織・地域をつないで東北、日本を元気にするための活動を実践。著書に『ネットワーク活動でひろがる公務員ライフ』など。

山形市役所に勤めながら組織や地域の枠を越えて多様なプロジェクトに取り組み、「スーパー公務員」とも称される後藤好邦氏。自身が発起人の一人となった行政職員を中心としたネットワーク「東北まちづくりオフサイトミーティング(東北OM)」は1000名規模のコミュニティに発展するなど、数々の学びの場づくりで成果をあげている。

後藤氏にとって転機の1つとなったのは、2005年に大阪で開催された関西学院大学専門職大学院・石原俊彦教授が主宰する行政職員の自主的な勉強会に参加したことだ。

「越境することで、今まで気づかなかったいろんな価値観に触れることができました。井の中の蛙になっていないか、自分が所属する組織の振り返りができて、…

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