新興国の現場から見る 世界に飛び出すビジネスパーソンの特性

人口減少が進む日本ではグローバル化は必須の要件となる。新興国でのビジネス展開を長年支援してきたAAICの椿氏に、世界に飛び出す人材の特性を紹介いただく。

縮退する日本と、その処方箋

椿 進

椿 進

Asia Africa Investment and Consulting〔AAIC〕代表パートナー/ファウンダー
東京大学教養学部基礎科学第一学科卒業。ボストンコンサルティンググループ(BCG) パートナー・マネージングダイレクターを経て、2008年に現アジア・アフリカ・インベストメント&コンサルティング(AAIC)社を創業。中国・東南アジア・インド・中東・アフリカなどの新興国において、新規事業育成、市場参入支援、M&Aおよびパートナー探索支援、事業転換支援など、コンサルティングと投資を通じて実施。2014年には日本初のアフリカ専用のファンドを組成。現在はアフリカ・ヘルスケア・ファンド(AHF)を運営中。著書に『超加速経済アフリカ:LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図』(東洋経済新報社)等。

2021年、外務省による日本の海外在留邦人数は135万人。長期滞在者が81万人、永住者が54万人である。日本の人口全体1.26億人の約1.1%に相当する。

韓国では400~600万人が海外で生活しているといわれており、人口の15%相当である。欧州も同様で、オランダ、アイルランド、北欧などでは、職を求め国外に居住することは当たり前となっている。欧州や米国で働くことは一般的で、ドバイやアフリカ、アジアでも多くの人が働いている。

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