企業発の教育支援プログラム・「好奇心」を育て、学びのサイクルを回す
エレクトロニクスやエンタテインメント、金融など多彩な事業を展開するソニーグループ。同社では長年にわたり次世代の教育支援にも力を入れてきた。企業として教育に取り組む理念やその成果を、同社で教育プログラム「CurioStep with Sony」を担当する山本氏と鈴木氏に聞いた。
「技術と文化を育む」
ソニーの精神と教育
鈴木 怜
山本 理恵子
ソニーグループ(以下、ソニー)は、「For the Next Generation」のスローガンのもと、製品・コンテンツ・テクノロジー・社員の力・パートナーシップを活用しながら、国内外でさまざまなCSRの取り組みを行っている。中でも、子どもたちの好奇心や創造性を育む教育を持続可能な社会のための重要課題と位置づけ、創業後の比較的早い時期から教育支援活動に取り組んできた。
1946(昭和21)年1月、ソニー創業者のひとりである井深大氏が起草した設立趣意書には「国民科学知識の実際的啓発」と掲げられており、戦後間もない日本において科学技術の振興こそが社会を立て直す、そのためには次世代を担う子どもたちの理科教育に注力することが重要と考えていた。その理念に基づき、技術に根ざした科学教育支援活動として「ソニー・サイエンスプログラム」を実施してきたが、2020年、新たにプログラミングやSTEAM教育(科学・技術・工学・アート・数学)に領域を拡大し、「CurioStep with Sony(キュリオステップ)」に進化させたという。こうした背景や企業文化について…
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