日本実務教育学会・公開研究会 「あるべきFDとは何か」を考える
日本実務教育学会は、実務教育・実務家教員に関わる研究の推進、会員相互の連携・交流の促進等を目的とし、2021年3月に設立を予定している。2020年12月に行われた公開研究会では、「実務家教員のFD」をテーマに大阪大学・佐藤浩章准教授の研究発表が行われた。
日本実務教育学会の狙いは大きく2つ。1つは、実務家教員が行う教育研究について研究すること。もう1つは、実務家教員の教育実践、研究実践を蓄積することだ。
学会設立に先立って2020年12月20日に公開研究会が行われ、開会挨拶を務めた社会情報大学院大学 学監・研究科長の川山竜二教授は、「実務家教員をはじめとする多様な関係者が連携・協働するためのプラットフォームとして、日本実務教育学会が機能することを願っています」と今後への展望を語った。
教育能力は可視化しにくく、適正に評価することが困難
佐藤浩章
続いて大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部・准教授の佐藤浩章氏が「実務家教員に必要な FD(ファカルティ・ディベロップメント)とは何か」をテーマに研究発表を行った。
FD とは、大学教員の能力開発を意味する。大学教員には研究能力やマネジメント能力など様々な能力が求められるが、今回の発表では「教育能力」に…
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