社会構想大学院大学の入学試験 主体性や論理的思考力などを評価

社会人大学院の入学試験
主体性や意欲、論理的思考力などを評価

4月入学に向けて入学試験を順次実施しています。実務教育研究科では、事前の提出書類と筆記・面接試験で選考を行います。事前の提出書類は、おもに入学志願票・研究計画書の2点です。研究計画書は、入学後に取り組みたい研究テーマや日々の業務のなかで抱く課題感について執筆するもので、書類提出はすべてオンラインで完結します。

筆記試験は与えられた課題から1問を選択し、800字程度で論述します。現代社会の動向や、教育・人材育成・知識の社会的役割に関する問題で、正解はありません。論理的思考力や基礎的知識などを評価します。なお、所属組織の長による推薦状を提出する場合は、筆記試験は免除となります。

その後、研究計画書の内容や受験者の社会人経験等について、25分程度の面接で総合的に考査します。面接官は、受験者の主体性や意欲、基礎的知識、知的好奇心・社会的役割意識を判定しています。受験者のほとんどが社会人のため、試験は平日夜と土日に実施。また、オンラインで受験することも可能ですので、昨今は遠方から入学される方も多くいます。

1月の出願締切は、1月22日(月)です。ご検討の方は早めにお手続きください。

<修了生の活躍>
実務教育研究科 修了生の活躍をご紹介します。
自身の研究を活かし発信する修了生にご注目ください。

大学院での研究を広く発信し次世代に繋ぐ

五十嵐 篤

五十嵐 篤(いからし・あつし)

実務教育研究科 2023年修了
アンドリッツ・ファブリック&ロール 代表取締役社長
2023年秋より慶應義塾大学院
後期博士課程(政策・メディア研究科/社会人コース)

日本キャリア・カウンセリング学会、第28回大会(2023年11月25日、26日)で、学位研究である「キャリア・アダプタビリティから考えるグローバル人材のキャリア発達プロセスー複線径路等至性モデリングによる検討ー」を発表しました。実務教育研究科で学び研究してきた、複線径路等至性モデリングという質的研究手法を用いて、研究対象者のキャリア発達を言語化・図式化し、キャリア理論の視点から分析・考察をおこないました。学会では新しい視点に気がつく質問を頂いたり、同じ研究手法を扱う研究者と意見交換なども出来たり、貴重な機会でした。

実務教育研究科に在籍時に指導教員の先生と共著(私が筆頭研究者)で、紀要『社会構想研究 4巻1号』に載せた自身の原著論文を読んでくださった方もおり、当学会の発表前に「五十嵐さんの研究論文を読みました、自分の研究に参考にさせてもらいました」と挨拶に来て頂きました。全く予期していなかったことだったため、自分の書いた論文を読んでくれている研究者がいるという嬉しさを実感しました。社会構想大学院大学に在籍時、論文を提出するという機会を提示し、そして助言して頂いた指導教員の先生には非常に感謝しています。

また、ご縁があり新潟大学の個性化科目「学生がデザインする働き方の未来」年間16コマの授業のうち、2コマ分を統合し、「働く目的とは(社会人との対話)」と題して、11月11日に、新潟大学キャンパスで、新潟大学学生(主に1-2年生)に、約4時間ワークショップを実施しました。多様化する働き方やキャリアについて、学生に伝えたい新潟に縁のある社会人11名(私含め)が、2コマ担当させて頂きました。

社会人から、これからのキャリアへの理論(プロティアン・キャリア)などを説明したのち、学生2名:社会人1名の対話を3回実施。対話を重視した授業設計、新潟大学の樋口先生と事前に授業計画を丁寧にすり合わせ準備をしたことで、休憩時間になっても、対話を続ける学生たちの積極的な参加型の授業となりました。各学生の授業後のふりかえりの内容から、「学生一人ひとりに、深い学びがもたらされたことがわかる素晴らしい授業で学生にとっても貴重な経験だった」と新潟大学の樋口先生からも高い評価を受け、この授業/ワークショップを実施したことへ感謝を頂きました。

新潟大学でのワークショップの様子。多様化するキャリアについて、大学生と一緒に対話し、自分のキャリアを考え理解を深める時間となりました。

リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。知識社会における新たな教育を実装する「実務教育研究科」と、理念を基軸にしたコミュニケーション戦略を探究する「コミュニケーションデザイン研究科」を両輪として、教育・研究・社会貢献活動に取り組んでいます。授業は平日夜間と土曜日に開講し、全国からオンラインでも受講可能です。

実務教育研究科
実務領域に関する教育・人材育成の高度専門職業人を養成

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