日本の「西海岸」をシリコンバレーに 失敗を称える文化をつくる

挑戦を称え、失敗を称える文化をつくり、日本の西海岸側を「チャレンジャーの楽園」とする。このコンセプトを掲げた取り組みが庄内地域に活力を生み出している。一般社団法人日本西海岸計画代表理事の池田友喜氏に、事業に込めた思いとこれまでの手応え、今後のビジョンを聞いた。

「日本海」を「西海岸」へ
目指すは日本版シリコンバレー

池田 友喜

池田 友喜

一般社団法人 日本西海岸計画 代表理事
山形県酒田市出身。高校卒業後、大学進学で関東へ移住。ベンチャー企業を2社経験した後、2006年に東京都内で起業。2014年3月に地元酒田にUターンし、新たに株式会社チェンジ・ザ・ワールドを設立。自ら新事業に挑戦しつつ、2014年8月に日本西海岸計画を立ち上げる。

日本の「西海岸」とは耳慣れない表現だが、山形県庄内地方が属する「日本海側」という呼称を置き換え、ポジティブなイメージにすることで、新しい産業が生まれる日本版シリコンバレーをつくりたいという願いが込められている。山形県酒田市に生まれ育った池田友喜氏は、大学進学を機に上京。卒業後にITベンチャー勤務などを経て起業した。多角的な事業展開に挑戦するが、ある事業で大きな損失を出して行き詰まる。それを機に、もっと意味のある人生を生きようと2014年にUターンした。

太陽光発電所の開発などを手掛ける株式会社チェンジ・ザ・ワールドを起業する一方、間もなく立ち上げたのが日本西海岸計画だ。何といってもユニークなのは、…

(※全文:2001文字 画像:あり)

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