社会構想大 セミナー「生成AI活用のための知識・経験の『実体化』」を開催

社会人大学院 新春セミナーレポート
「生成系AI活用のための、知識・経験の『実体化』」

1月6日、本学、川山竜二学監による新春セミナー「生成系AI活用のための、知識・経験の『実体化』」をオンライン開催しました。現在、世界中で注目されている生成系AI。革新的な進化が私たちの世界を変えると言われている一方、普及がそこまで進んでいないとも言われています。その要因の一つとして、仕事や業務に関する暗黙的な知識がまだまだ言語化されていないという課題があげられ、それらがAI発展の壁になっているとも考えられています。本セミナーは、これからのテクノロジーを有効活用するための知識や経験のアウトプット手法に焦点を当て、生成系AIが「知識集約型」といわれる今の社会にもたらす未来の可能性について探求し、参加者が実践に役立つアクションステップを見つけられるような情報提供の場となりました。

言語化されていない暗黙的な知識は、私たちの身の回りでまだまだ潜在しています。AIを最大限活用するためにも、現段階でのAIの特徴を理解し、散在する知識、経験知を抽象化、言語化することが求められます。

実務教育研究科では、これまでの経験や社会に散在する知識、自身の暗黙知を体系的に形式化し、それを伝達・継承する能力を養うため、実践と理論を融合し、社会へ実装するための教育・学習プログラムを考案し提供しています。自身の知識は、他者に伝達・継承・普及され初めて社会の財産へと昇華します。

本研究科では、これからの社会を支える新しい研究と価値をともに作り出す人材を養成しています。本学教授陣によるセミナー、個別相談会は随時開催しています。詳細は下記よりご覧ください。

本学川山竜二学監兼研究科長

個別相談会、セミナー情報はこちらより

<現役院生の声> 未来に向けて、院生一人一人のリアルケースを扱い論文に結晶化していく
再現性のある知識を体系的に言語化するために

渡邉 規和

渡邉 規和(わたなべ・のりかず)

株式会社パーソル総合研究所
ラーニング事業領域 サービス本部
トレーニングパフォーマンスコンサルタント

私は、社会人16年目で人材開発(トレーニングパフォーマンスコンサルタントとして会社、組織人事のコンサルタント等)にキャリアチェンジし、19年目から研修講師の専門職に転職し6年目です。現在、年間160日程登壇し、その登壇内容は多岐に渡ります。

新たな研修、登壇依頼には対象者に合わせた要素をインプットしながら登壇する、まさに「登壇行為の専門職」です。新入社員研修に始まり、複数の階層別教育でのリーダーシップやマネジメント、営業力強化やプロジェクトマネジメントも担当しています。

入学の経緯は学ぶ必要性の実感、危機感です。「キャリアチェンジした身なのに、既知のこと・提供される情報だけで満足してはいけない。組織の外から最先端の知識を体系的に学んでいかないと今後、お役に立てなくなる」という危機感です。

きっかけは同僚講師でした。彼女は大学院を2つ修了しており、学んでいるからこその登壇能力の高さに驚きました。大学院進学を考え始めた時MBAも視野に入れました。しかし過去を扱うケースメソッドよりも、本学のように未来に向けて、院生一人一人のリアルケースを扱い、論文に結晶化していくプロセスに魅力を感じて進学を決めました。

現在の私の研究テーマ=リアルケースは「研修内容が、職場で実践される度合いを高めるために講師は何をしているのか?」です。講師が無意識のうちに、その時・その場・その相手に対して最善を尽くしていることがある。これを前提に据え、講師が無意識にしている・話していることに潜んでいる、経験に基づいた<わざ>を言葉にして書き出しています。

リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。知識社会における新たな教育を実装する「実務教育研究科」と、理念を基軸にしたコミュニケーション戦略を探究する「コミュニケーションデザイン研究科」を両輪として、教育・研究・社会貢献活動に取り組んでいます。授業は平日夜間と土曜日に開講し、全国からオンラインでも受講可能です。

実務教育研究科
実務領域に関する教育・人材育成の高度専門職業人を養成

コミュニケーションデザイン研究科
コミュニケーション部門(広報・営業・企画・マーケティング等)のプロフェッショナルを養成

社会構想研究科
社会のあるべき姿を構想し、その実現に貢献できる人材を養成

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