スポーツ人材DBを活用し、部活動の地域移行・連携を支援
部活動の地域移行(展開)が、今後ますます本格化する中、スポーツ人材DBと人材ネットワークの活用によって支援し、成果をあげているのがアーシャルデザインの「Athlete Box(アスリートボックス)」事業だ。その仕組みや実績、理念などについて事業責任者の加藤颯孝氏に聞いた。
運動部活動の持続可能性に
向けて動き出した政府の施策

加藤 颯孝
株式会社アーシャルデザイン
Athlete Box事業部 事業部長
Athlete Box事業責任者として、全国自治体での部活動の地域展開・地域連携推進に関する業務支援、実証事業運営などに携わる。また、一般社団法人日本部活指導研究協会の研修運営担当として、指導員向けの研修企画・運営も行う。
学校の部活動は、生徒がスポーツに親しむ機会であるだけでなく、人間関係の構築や自主性の育成、自己肯定感向上などに寄与し、大きな教育的意義を持つ。しかし、少子化の進行、生徒数減少の深刻化とともに、部活動の持続可能性は脅かされつつあり、競技経験のない教師が顧問につく、休日も指導が求められるなど、教師の業務負担も大きくなっている。
文部科学省は「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革」(2020年)において「23年度以降、休日の部活動の段階的な地域移行を図る」とした。22年にはスポーツ庁がガイドライン※を公表、23〜25年度を「改革推進期間」とし23年度から休日部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行に向けた実証事業が各地で行われている。文科省の25年度予算では「地域クラブ活動への移行に向けた実証」(16億円〔加えて前年度補正予算額29億円〕)、「中学校における部活動指導員の配置支援」(18億円)など、部活動の地域連携や移行に向けた一体的な環境整備を進めている。
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