「自由」を引き受ける野外教育 驚きや不思議がクリエイティビティの源泉に

その日何をするかは子どもたち自身で決定し、リスクを伴う遊びも受け入れる。山形・最上地域で自然体験プログラムを展開するカムイキッズ、フレデリック・ラーワー氏は「教えない教育」を実践し、子どもたちが本当にやりたいことに没頭できる環境づくりに力を注ぐ。

自分で決めて自由に遊べる
野外教育のプログラムを提供

フレデリック・ラーワー

フレデリック・ラーワー

森のようちえん カムイキッズ 代表
米国ウィスコンシン州出身。ウィスコンシン大学マディソン校にて、日本語および東アジア文化の学士号を取得。モンタナ大学でシステム生態学の理学修士号を取得。千葉県で5年間、高校生に英語を教え、群馬県と山形県で3年間、早期学習者に英語を教えた経験を持つ。2020年、山形県でカムイキッズの活動を開始。

自然体験活動を提供する「森のようちえん」をメインプログラムに、山形県・最上地域を拠点にして子どもたちが自由に伸び伸びと遊べる野外教育を行っているカムイキッズ。フレデリック・ラーワー(フレッド)氏は、山形県鮭川村で英語指導員の仕事をしながらカムイキッズを率いている。

フレッド氏は2019年に鮭川村に移住する前、群馬県みなかみ町の「森のようちえん」の立ち上げを手伝い、それが貴重な学びの場になることを実感。改めて自身で幼児教育、幼児心理・発達、野外教育について研究し、山形で仲間とともにカムイキッズを設立した。

「現代の子どもたちは、遊びの中でリスクを負うこと、議論をすること、共感すること、…

(※全文:2132文字 画像:あり)

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