自律的な学校づくりを目指す、プロジェクト型業務改善

教員のウェルビーイング向上には、自己決定の尊重が大事だと先生の幸せ研究所代表の澤田真由美氏は話す。同社では、教員の自己決定を起点とした「プロジェクト型業務改善」を提供。対話を通じて業務改善を自走できる仕組みづくりを伴走している。取組みの意義や特徴などを伺った。

教員のウェルビーイングに
必要な自立・自律と裁量

澤田 真由美

澤田 真由美

株式会社先生の幸せ研究所 代表取締役
小学校教員として約10年間勤務。教師として悩みぬいた自身の経験から、技術も心も豊かな幸せな教育者を増やしたいと、2015年に独立し『先生の幸せ研究所』を設立(2020年10月に株式会社化)。学校や教育委員会等におけるコンサルティング・講演等実績は年間300回を超える。中央教育審議会「初等中等教育分科会」臨時委員「質の高い教師の確保特別部会」委員など。主な著書に『自分たちで学校を変える! 教師のわくわくを生み出すプロジェクト型業務改善のススメ』(教育開発研究所)などがある。

「日本の教育をもっと自由に!」というビジョンを掲げる先生の幸せ研究所は、教育に関わる様々な分野や組織を対象に、自立・自律や自走を後押しするための伴走支援を行っている。文部科学省が今年6月に公開した「教育振興基本計画」では、コンセプトの一つに「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」が挙げられている。同社代表の澤田真由美氏は、教員のウェルビーイングに必要な視点について、こう話す。

「ウェルビーイングには、自己決定がすごく関わっているので、先生の自己決定が、より尊重されることが必要です。先生は高度な専門性を備えていますので、それが発揮できるようにすることです。それが結果として子どもたちのウェルビーイングにもつながっていくと考えています」

(※全文:2612文字 画像:あり)

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