自動化時代を生き抜く力を養う「遊びと学び」の体験型キャンプ
東日本大震災を契機に始まったアカデミーキャンプ。AIや自動化技術を活用した独自のプログラムを通じ、子どもたちが困難な時代を生き抜く力を育む場を提供している。「人間にはAIが生み出す知を方向づけ、理解する力が不可欠だ」と語る斉藤賢爾代表理事に活動内容などを聞いた。
「人の言うことを聞かない」
子どもを育むアカデミーキャンプ

斉藤 賢爾
一般社団法人アカデミーキャンプ 代表理事
東洋大学文学部卒。コーネル大学より工学修士号 (M.Eng) 取得。慶應義塾大学よりデジタル通貨の研究で博士号 (政策・メディア) 取得。日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社 (現 日立ソリューションズ)、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師等を経て、早稲田大学大学院経営管理研究科教授。主な著書に『2049年「お金」消滅 貨幣なき世界の歩き方』(中公新書ラクレ)。
── アカデミーキャンプを立ち上げた背景をお聞かせください。
斉藤 アカデミーキャンプは、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故をきっかけに2011年の夏に始まりました。当時、福島の子どもたちは放射線量の高い地域での生活を余儀なくされ、日々大きなストレスを抱えていました。そこで、そうした環境から一時的にでも離れ、大自然の中でのびのびと過ごせる場を提供したいと考えたのです。
(※全文:3439文字 画像:あり)
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