1校数百億円規模に数校を支援、10兆円大学ファンドの支援像とは?

2022年2月1日、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)は本会議で「世界と伍する研究大学の在り方について最終まとめ(案)」を了承した。10兆円大学ファンドの支援対象となるための支援規模・校数、認定要件の方向性が明らかとなった。同最終まとめの概要を紹介する。

大学ファンドを通じた世界と伍する
研究大学と博士課程学生への支援

内閣府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)は、2022年2月1日、CSTIに設置された「世界と伍する研究大学専門調査会」が取りまとめた「世界と伍する研究大学の在り方について最終まとめ(案)」(以下「最終まとめ」)を、CSTI本会議で了承した。

政府は、10兆円規模の大学ファンドを創設し、ファンドの運用益から、世界と伍する研究大学と博士課程学生への支援を掲げている。研究大学への支援は、事業規模の拡大と大学固有の基金の成長を図るものだが、最終まとめでは、支援の規模・校数に関して、「従来の大学支援策とは一線を画した異次元の大学支援策として、支援大学の研究開発基盤の抜本的強化を図る観点から、一校に対して数百億円規模の支援を行っていく必要があり、支援対象校数は数校程度とし、無制限に拡大することがないよう厳正に管理すること」を政府に求めている。

(※全文:1936文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。