山形県教委 「いのち」をつなぎ、学びを生かす人を育てる

地域で活躍し、未来を切り拓いていく人材の育成に向けて、数々の取組みを展開している山形県。「発見や感動、驚きがあることが、学びの動機付けとして大切」と語る県教育委員会・髙橋広樹教育長に、山形県の教育行政が目指す人間像や、これからの展望について話を聞いた。

3つの人間像を掲げ
山形の未来をひらく人材を育成

髙橋 広樹

髙橋 広樹

山形県教育委員会 教育長
1981年、山形県庁に入庁。総務部次長、企画振興部長、企業管理者などを経て、2022年4月に山形県教育委員会教育長に就任。

──山形県では教育施策について、どのような基本目標や方向性を描かれていますか。

本県では2015年に10年間にわたる教育の姿を示した「第6次山形県教育振興計画」を策定し、現在は後期5年間の計画を推進しているところです。

教育振興計画の基本目標は「人間力に満ちあふれ、山形の未来をひらく人づくり」です。少子高齢化を伴う人口減少や、地域コミュニティ機能の弱体化、ICTの進歩、グローバル化の進展、環境問題の深刻化など、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。学校ではいじめや体罰などの「いのち」を巡る問題や、人々の規範意識の低下などが指摘されています。

こうした中で「いのち」を大切に思う心を備え、…

(※全文:3955文字 画像:あり)

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