持続可能な社会はいかにして可能か SDGs教育のパイオニアに聞く

滋賀県草津市を拠点に、2017年から学生団体とそれを改組した「インパクトラボ」を通じ、SDGsの普及と教育への応用に取り組んできた上田隼也氏。4月に著書『地味にすごい探究学習のはじめかた/すすめかた』を上梓した上田氏に話を伺った。

持続可能で誰一人取り残さない
社会の実現に向け2017年から活動

上田 隼也

上田 隼也

一般社団法人インパクトラボ 代表理事
1992年、熊本県益城町生まれ。立命館大学生命科学部在学中の2017年、SDGsに取り組む学生団体「Sustainable Week」を立ち上げる。2019年、卒業に合わせてその後継団体として一般社団法人インパクトラボを設立。滋賀県内外の高校にて、総合的な探究の時間の教員やアドバイザーも務める。著書には他に『SDGs表現論――プロジェクト・プラグマティズム・ジブンゴト』(山中司との共著、海竜社、2021年)、『みんなで調べよう・考えよう!小学生からのSDGs丸わかりBOOK』(監修、主婦と生活社、2022年)。

──インパクトラボについて教えてください。

滋賀県草津市を拠点に、若い人がSDGsについて実践的に学べるよう、自治体や企業と学校の連携支援を中心に、多様な活動を行っている団体です。デジタルを活用した不登校の生徒支援から社会的起業のインキュベーションまで、活動は多岐に渡りますが、「誰一人取り残さない」という点で一貫しています。

「ラボ」とあるように、研究も行っています。メンバーには大学院生も多く、また活動に関心を持ってくれる研究者もいるので、自分たちが行った活動を論文、書籍にしたり、学会で発表したりしています。

草津市にある立命館大学生命科学部に在学中の2017年に立ち上げた、…

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