生きる力を育む学びを届ける 今、地域で社会教育事業に取り組む意味
株式会社コエルワ(以下、コエルワ)は「どこからでも、『こえる』社会をつくる」をミッションに掲げ、人口数千人規模の地域を対象に社会教育事業を展開する教育系スタートアップ企業だ。「地域」を拠点に、生きる力を育む学びを届ける活動から、学びの未来を展望したい。
環境による教育格差の解消に向け
社会教育事業を展開

阿曽沼 陽登
株式会社コエルワ 代表取締役
北海道浜中町の牧場にて酪農業、東日本被災地での教育NPOカタリバでの活動を経て、24歳で慶應義塾大学入学。大学2年時にまちの飲食店を利用した小中高生向け学び場の運営を始める。 大学卒業後、教育事業と並行して民間企業の経営企画業務に従事、2020年から(株)あしたの寺子屋にて複数事業の責任者を務める。2023年(株)ヒナタヤ創業、2024年(株)コエルワ代表取締役CEO就任。2019年世界経済フォーラムより、U33の世界組織Global Shapersに選出された。
急速な少子化が進行し、教育を取り巻く状況は大きく変化している。コロナ禍を契機とした遠隔教育の急速な普及はあったものの、内閣府によると17~19歳の約半数が教育格差を感じていると回答しており、その要因として「家庭や学校のデジタル環境の差」や「教育環境の地域差」が挙がっている1)。
コエルワは、北海道を拠点に教育事業を行うスタートアップ企業だ。現在、道内21の地域で事業を展開。コエルワが事業を行う“まち”の多くは人口数千人規模の地域であり、その中で探究学習のプロジェクト運営や、地域人材と連携した学びのデザインを行っている。
「地域」で「非認知能力」を学ぶ
特に、コエルワの主力事業である「まなび場」事業は、毎年開催地域が増加。「まなび場」では、国内外から大学生が集まり、人口数千人規模の地域に滞在しながら、小学生〜高校生を対象とした学習支援や進路相談、ワークショップなどを行っている。
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