学校と企業、互いの「遠慮」を手放して10代の探究を社会で支えるヒント

学校と企業、互いの「遠慮」が探究の可能性を狭めていないか。民間企業でのPRと高校の探究コーディネーターを兼業する貴船桃佳さんの視点から、社会と連携した探究の切り拓き方を探る。

探究学習の広がりとともに、学校が企業と連携する機会は増えている。一方で、「学校は企業にどこまでお願いしてよいのか」「企業が授業に介入してよいのか」と、互いに一歩を踏み出せずにいる現場も少なくない。

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリー株式会社(以下、ウォンテッドリーと表記)でPRを担う貴船桃佳氏は、2026年から週3日は同社で、週2日は広島市内の高校で探究コーディネーターとして働いている。民間企業と学校現場という2つの現場を行き来して得た視点から、働く上で重要な問いを立てる力や、学校と企業をつなぐヒントを聞いた。

仕事の場面で発揮される、
探究サイクルと問う力

貴船 桃佳

貴船 桃佳

ウォンテッドリー株式会社
PR/Brand Marketingチーム
新卒でテレビ局に入社し、報道記者として経済ニュースや教育問題の特集制作に従事。2023年より現職。現在はウォンテッドリーで学生向けのPRを担当するかたわら、週2日は広島市内の高校で探究コーディネーターとして勤務。

── テレビ局の記者からキャリアが始まり、現在は民間企業と学校現場の二足のわらじで活動されていますが、どのような経緯があったのでしょうか。

大学時代は教育学部で教員免許を取得したのですが、社会を知った上で教育に関わりたいと考え新卒でテレビ局の記者になりました。その後、探究やキャリア支援と親和性の高いウォンテッドリーに転職し学生向けPRなどを担う中で、もっと深く生徒に関わってみたいという思いが強まりました。

そんなとき、広島の高校で探究コーディネーターとして関われる機会をいただきました。民間で働くリアルな経験を持って学校に入れば新しい価値を出せるのではないかと考え、今年度から週3日は民間企業、週2日は学校現場という体制で活動しています。学校では、探究の授業での生徒への伴走や地域連携プロジェクトの調整、先生との授業づくりに取り組んでいます。一番の役割は、外部の方と学校現場をつなぐ「橋渡し」です。

(※全文:2500文字 画像:あり)

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