「白百合よ、貴きをめざせ」 伝統とともにある先進的な全人教育

明治8年に創立し、宇女高の愛称で親しまれる宇都宮女子高等学校。2008年度から10年間、スーパーサイエンスハイスクール指定校として活動。2学期制や多様な選択科目、探究活動など、先進的な教育活動を展開してきた。同校の歴史と使命について赤羽校長に話を聞いた。

創立145年、現存する最古の公立女子高校

赤羽 浩

赤羽 浩

栃木県立宇都宮女子高等学校 校長
1984年、栃木県立小山南高等学校で理科教諭として新規採用。その後、栃木県立宇都宮工業高等学校教頭、栃木県立宇都宮女子高等学校教頭、栃木県教育委員会事務局学校教育課児童生徒指導推進室室長などを経て、2017年に栃木県立佐野高等学校および同附属中学校校長に就任。2020年4月より現職。

明治8年創立で、今年145周年を迎える宇都宮女子高等学校。現存する公立女子高としては日本で最も長い歴史を持つ。卒業生は3万7000人を超え、国内外で活躍する人も多い。

学校の校章はマドンナリリーと言われるフランスの白百合をモチーフにしたもので、花言葉は「清楚純潔」。純白の三相の花弁は、けがれない乙女の青春を表わしている。同校に定められた制服はないが、生徒はみな、この校章を左胸につけて登校する。

赤羽校長は、「本校のスローガンは、『白百合よ、貴(たか)きをめざせ』です。高い知性と徳を育てる全人教育の理念に基づいて…

(※全文:2362文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。