松本文科大臣に聞く 令和日本の教育構想 後編
前編ではAI時代の学校教育を聞いた。後編の主題は、社会に出た後の学びである。産業界と地域を教育の当事者に迎え、「18歳中心」といわれてきた大学を、年齢にとらわれない開かれた学校へ。座右の銘に刻んだ平櫛田中の言葉とともに、学び続ける国の構想を聞いた。※インタビューは松本洋平氏が大臣在任中の2026年7月31日に実施しました。
地域全体の構想の中の教育
松本 洋平
文部科学大臣
※肩書は取材当時のもの
1973年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1996年に三和銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。2005年、衆議院東京19区(小平市・国分寺市・国立市)で初当選し、当選7回。自民党青年局長、内閣府大臣政務官、内閣府副大臣(防災担当)、経済産業副大臣兼内閣府副大臣、党政務調査会副会長兼事務局長などを歴任。2025年10月、文部科学大臣に就任(初入閣)。2026年2月、第2次高市内閣で再任。中学1年から大学4年まで10年間、陸上競技に打ち込み、高校時代にインターハイ、大学時代にインターカレッジに出場した。座右の銘は、地元・小平市の名誉市民である彫刻家・平櫛田中の「今やらねばいつできる、わしがやらねばたれがやる」。
── いまほど産業界が教育に注目している時代はないと思います。社会人になってからリベラルアーツの重要性をあらためて認識し、もう少し勉強したいという流れもあります。産業界と教育について、大臣のいまの肌感覚はいかがでしょうか。
経済産業省の試算では、2040年には、いわゆる文系・事務職のような人が余剰気味になり、AIを使いこなせる人材やデータサイエンスのスキルを持つ人材が不足するとされています。そうした情報もしっかりと見ながら考えていくことが大事で、とりわけ大学・高等教育段階をはじめ、より多くの皆さんに教育という分野にコミットしてもらうことは、これからの重要な取り組みになっていくと思っています。
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