知の地平を拓く者たち 受賞者から読み解く構想人材

2025年12月8日、ストックホルム大学の講堂アウラ・マグナ。ノーベル化学賞を受けた北川進が、受賞記念講演の演台に立っている。ノーベル賞の受賞者は、授賞式の前に、この講堂で自らの仕事について話す。段状に広がる木の客席を埋めているのは、招かれた要人ではなく、話を聴きに来た学生と研究者たちである。壇上の一人と、それを囲む数百人。教育という営みの原型が、そのまま一枚に写っている。

写真:ロイター/アフロ

多角化する世界と「知の群像」

経済、社会、学術、そして文化芸術——あらゆる領域の最前線で、これまでの常識やフレームワークを根底から塗り替えるような知的革新が巻き起こっている。

2025年から2026年にかけて世界最高峰の栄誉が贈られた軌跡を辿ると、そこには驚くほど多様な知性の姿がある。ノーベル賞や京都賞、日本国際賞といった科学・技術の最先端はもちろんのこと、数学の金字塔であるフィールズ賞やアーベル賞、さらには地球環境ガバナンスを拓くブループラネット賞、アストゥリアス皇太子賞(王女賞)を受賞したスタジオジブリに代表される文化・表現の領域に至るまで、多種多様な知性が時代を牽引している。

(※全文:5110文字 画像:あり)

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