山口大学 文理両方のDX人材を輩出し、絶え間なく進歩する社会に貢献

長州藩士・上田鳳陽により創設された山口講堂を起源とする山口大学。200年あまりの歴史を経て、9学部・1学環・7研究科を擁する基幹総合大学へと発展した。理事・副学長として、DX人材育成の中核を担う松野浩嗣氏に、教育プログラムの特徴、地域連携の秘訣、今後のビジョンを聞いた。

目利き力が問われる文系DX
文理両輪でこそ真価を発揮する

松野 浩嗣

松野 浩嗣

山口大学 理事・副学長(総務企画・DX・情報セキュリティ・大学評価担当)
山口大学工学部卒、博士(理学)九州大学。大島商船高専教員、山口大学理学部助教授を経て、平成17年に同大教授に就任。理学部長等を歴任し、令和2年から理事・副学長を担う。専門は情報科学。現在は自身の専門知見も活かし、同大のDX推進を主導している。

──山口大学は「文系DX人材」育成に注力していますが、具体的にはどういった人材ですか。

私は情報科学・情報工学の出身で、「デジタル側の人間」です。工学系の人が工場でモノをつくるように、情報系の場合はプログラムを書くのが基本的な仕事になります。プログラムを書くには「お題目」、つまり課題がないと始まりません。DXというのは、まず課題があって、それをデジタルで解決するという流れですから、課題が設定されなければ動きようがありません。

では、その課題はどこから出てくるのか。ビジネスの現場であれば、課題を見出すのはマネジメント層の役割でしょう。日本の企業で組織のマネジメントを担うのは、人文学部や経済学部といった文系出身者が多い印象があります。そこで必要になるのが、「この問題はデジタルで解けるのかどうか」を見極める力です。自分自身でプログラムを書かないにしても…

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