100年続くふるさとを目指して、起業家教育の新たなモデルをつくる

山口県周防大島町を拠点に活動するジブンノオトは、一人一人の関心や得意を出発点に、「自分の技で稼ぐ力」を育む「起業育」を実践。ジブンノオト代表の大野圭司氏は自身も学びを続け、博士課程への進学を視野に入れ、「周防大島町立大学創設による教育産業構想」を研究テーマに掲げる。

一人一人の関心や得意が出発点
「起業育」で稼ぐ力を育てる

大野 圭司

大野 圭司

株式会社ジブンノオト 代表取締役
キャリア教育デザイナー
1978年生まれ。山口県周防大島町出身。10歳のとき、祖父の指導で同級生たちと起業を体験。26歳で東京から周防大島町にUターンし島おこしをスタート。35歳で株式会社ジブンノオトを創業。2018年に経済産業省「創業機運醸成賞」を受賞。2022年、書籍『起業育~自分の技で稼げる子供の育て方~』を出版。2024年、文部科学省アントレプレナーシップ推進大使に就任。2025年、経営修士(専門職)学位取得。プライベートでは小中高でPTA会長を歴任。

ジブンノオトは、「100年続くふるさとをつくる」を経営理念に掲げ、山口県周防大島町を拠点に、県内外で起業家教育・キャリア教育を展開している。代表の大野圭司氏は、10歳の頃に祖父から起業の手ほどきを受けた原体験を持ち、26歳で東京からUターン後、島おこしに力を注ぎ、地域に根差した教育実践を積み重ねてきた。

人口減少や産業の縮小が進む中で、「地域に仕事がない」「地元では将来が描けない」と感じる若者が少なくない。大野氏自身も、そうした現実を強く意識しながら育ってきた一人だ。

「私の実家は土木建設業を営んでいましたが、それを継ぐことが地域の未来につながるとは限らないと思いました。それなら地域そのものをフィールドに、新しい仕事や学びを生み出す側に回ろうと考えたんです」

こうした思いが、…

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