大学・企業・行政・地域をつなぎ、京都から「グローカル人材」を輩出

世界の動きを捉え、地域に根差して行動する「グローカル人材」を京都から育てる。グローカル人材開発センターは、産学公の連携を基盤に、若者が企業や地域の課題に挑む実践の場を提供している。同センターの事務局長である中谷真憲氏に、活動の軌跡と今後の展望を聞いた。

京都の産学公が連携し、
グローカルセンターが発足

中谷 真憲

中谷 真憲

認定NPO法人グローカル人材開発センター
専務理事/事務局長
京都産業大学 アントレプレナーシップ学環長
/教授
1969年長崎生まれ。グローカル人材開発センターの構想者・創設者。京都産業大学アントレプレナーシップ学環長/教授。専門は公共政策・市民社会論。共編著に『公共論の再構築』、『日本発の「世界」思想』、『覇権以後の世界秩序』など。歴史横断的な公共論から具体的な地域政策、企業の人材研修にいたるまで、幅広い研究と社会活動を続けている。パリのOECDや上海社会科学院など国内外で、多数のシンポジウム、講演、報告の実績を有する。

グローカル人材開発センター(以下、グローカルセンター)の構想は、2011年、京都産業大学で「若者未来づくり政策センター」の構想が承認されたことから動き始めた。同年12月には、京都産業大学内にNPO設置準備室を開設。京都の大学生の多くが、卒業後、就職を機に地域を離れていく状況を背景に、学生と地元企業との距離を縮め、互いを知り、学び合える場をつくることを目指した。所属大学を問わず学生が参加し、企業や行政とも交流できる拠点づくりを進めた。

この取り組みを大学内で提案し、実現に向けた動きを主導したのが、京都産業大学教授の中谷真憲氏だ。中谷氏は当時、京都経済同友会の「大学のまち・京都」を考える特別委員会にも関わっていた。同委員会では、京都の大学や学生を地域の重要な資産と捉え、学生の就職を支援するとともに、京都企業との接点を増やす「就職支援機構」の創設に向けた議論が進められていた。大学発のNPO構想と経済界の問題意識が重なり、大学、経済界などの連携によって2013年にグローカルセンターが設立された。

(※全文:4249文字 画像:あり)

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