経歴や肩書は武器にならない 教員として活躍するための心構え

実務家教員の役割は、ただ経験談を話すことではない。経験を学術の対象として分節化していくことが肝心である。経験豊富な実務家教員が、教壇に立つ心構えを語る。

成功体験を語る授業はNG

実務家教員と聞くと、会社での経験談を詳しく学生に説明することが仕事だと思う人もいるかもしれない。しかし、「実務家教員の役割は、経験を語ることではありません」と強調するのは、事業構想大学院大学特任教授の青山忠靖氏だ。

青山氏は、博報堂に17年間勤務した後、同社の協働機関であるURBANECREW,Inc.を起業。その後、複数社で経営コンサルタントとして活躍する傍らで、「まだ実務家教員という言葉すらなかった」(青山氏)2004年から大学で教えるようになる。

現在は公益社団法人兵庫県育才会理事長として都内で兵庫県出身者向けの学生寮を営みながら、ジェムコ日本経営パートナーコンサルタント、事業構想大学院大学特任教授として活躍。地域デザインによる地域創生事業支援と、人材教育・組織変革の視点からのイノベーション創出を専門とする。

実務家教員として教壇に立つとき、どのようなスタンスをとるべきか。青山氏は、…

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