世界が注目する演劇アプローチ 自己と他者を知ることで開く3つのトビラ

欧米を中心に演劇的なアプローチを取り入れた研修が注目されている。日本では株式会社トビラボがプログラムを提供。演劇界に蓄積されたメソッドに基づく研修で身につくものとは――。

他者の視点で考えることの
難しさと奥深さ

広瀬彩氏

株式会社トビラボ CEO 広瀬彩氏

 

林 愛子

林 愛子

株式会社サイエンスデザイン代表取締役
東京理科大学理学部卒、事業構想大学院大学修了(事業構想修士)。科学技術ジャーナリストとしてモビリティや製造業に関係する情報発信のほか、大学や企業のコミュニケーション媒体の企画・制作を手掛ける。

演劇的アプローチと言っても、研修参加者が舞台に立って「芝居」をするわけではない。トビラボが提供するのは、演劇の長い歴史の中で蓄積された演じるための技術や考え方、ノウハウをベースにした、ビジネスパーソン向けの研修プログラムだ。

象徴的なプログラムの1つが、英語の慣用句「Put yourself in someone’s shoes(他者の視点に立つ)」に基づいて命名された「他人の靴を履いてみる」。英語圏では、靴は「歩んできた人生」や「経験」を象徴する。トビラボCEOで、俳優でもある広瀬彩氏によれば「誰かの『靴を履く』ことは、その人の立場を理解すると共に、今に至る人生の道程を実感的に理解すること」を表しているという。

(※全文:1914文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。