「起業家のように考えて行動する」、全米1位の起業家精神教育とは

起業家教育において30年以上全米1位の評価を受け続けているバブソン大学。その教育の中核には「起業家のように考え、行動する」という方法論があり、1年次の必修科目では学生全員が実際に事業を立ち上げる。同大学で准教授を務める山川恭弘氏に、その独自の教育内容を聞いた。

米起業家ロジャー・バブソンが1919年に創立したバブソン大学。

理論と実践を結ぶ教育に惹かれ
学生が動かす教室に立つ

山川 恭弘

山川 恭弘

バブソン大学 准教授
慶應義塾大学法学部卒業。カリフォルニア州クレアモントのピーター・ドラッカー経営大学院にて経営学修士課程(MBA)修了。テキサス州立大学ダラス校にて国際経営学博士号(PhD)取得。2009年度より現職。専門領域はアントレプレナーシップ。ベンチャーカフェ東京共同創立者・顧問、WEIN社外取締役、JWLIエグゼクティブコーチ。経済産業省推進「J-Startup」推薦委員、文部科学省起業教育有識者委員他。

バブソン大学アントレプレナーシップ部門で准教授を務める山川恭弘氏は、大学卒業後の約10年間、起業や企業内起業に関わってきた。そこで得た問題意識が、研究者としての出発点になった。

「新しい事業はアイデアだけではなく、組織の話や制度の話、政治の話、特に失敗への向き合い方に大きく左右されると感じました。それで起業家、あるいは企業内起業家の学習と成長を研究したいと考えるようになりました」

MBAと博士号を取得した後、複数の大学の選考を受けた末に選んだのがバブソン大学だった。

「セオリーとプラクティス、つまり研究と実践を強く結びつける教育が、バブソン大学の中心にありました。アントレプレナーシップ自体がアカデミックなセオリーだけではなく、より実務や実践に向いている領域です。それをうまく融合している教育に惹かれました」

(※全文:3088文字 画像:あり)

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