実践に見られる多主体連携による統合的アプローチ ─実践編─

多様化・複雑化する社会課題の解決には、異なる主体をつなぐ統合的アプローチが不可欠だ。NPO法人ETIC.が開発した「社会課題解決中マップ」は、日本の227の取組から抽出した課題をSDGsとも関連づけて整理。課題の可視化と対話・協働を生み出す「つなぎ役」として機能している。

本連載では、VUCA社会において、「つなぎ役」が重要であるとし、その機能を有する人、組織、活動、しくみに焦点を当てている。そして、社会の状況が大きく変化していく中で、問題を解決するとはどういうことなのか、新しい価値をどう創りだしていくのか、どのような取組がなされているのか、どのようなアプローチやしくみが求められているのか、これらの問いに対し、政策、実践、理論といった様々な角度から深めることとする。

本稿では、今日の実践的な取組を踏まえつつ、これから求められる「つなぎ役」の姿について考察を深めていく。

日本の社会課題の抽出と
その統合的問題解決にむけて

(※全文:1538文字 画像:あり)

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