世界も目を見張る江戸の教育熱 その源を探る
「教育熱」が爆発的に高揚した江戸時代、その源は何だったのか。先進国の外交官をも驚かせた教育の実態とは──。江戸時代から、現代の教育改革のヒントを探る。
高橋 敏
全く無能の状態で生まれてくるヒトの赤ん坊を一人前の人間にするのは、有史以来未来永劫つづく人類の難事業である。
文明、科学の革命的進歩をもってしても合理化され、容易になることがなかったことは、昨今の悩ましき教育状況を見れば一目瞭然である。
こうしたなか近代の教育が否定、踏み台にした前近代の江戸時代の教育力が見直されてきている。
江戸時代は庶民の教育熱が爆発的に高揚した時代であったといわれる。その根底、基盤に何があったのか、その時代背景を探ることから始めよう…
(※全文:2615文字 画像:あり)
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