劇場・舞台芸術は「教育」の手段 日本初の公立文化事業集団の挑戦

静岡県舞台芸術センター(SPAC)は、専用の劇団と劇場を持つ日本初の公立文化事業集団。世界レベルの舞台芸術を静岡から発信する一方で、教育事業も重視し、中高生鑑賞事業や人材育成事業、アウトリーチ活動などに積極的に取り組んでいる。

舞台芸術のための専門施設を備えた静岡県コンベンションアーツセンター(通称:グランシップ)

舞台芸術のための専門施設を備えた静岡県コンベンションアーツセンター(通称:グランシップ)

Photo by Tnk3a

静岡県舞台芸術センター(Shizuoka Performing Arts Center、以下 SPAC)の設立は1995年、初代芸術総監督を務めた鈴木忠志氏が、旧清水市の出身であったことが設立のきっかけとなった。「芸術と地域」について当時の知事はじめ行政と意見交換する中、「文化による地域づくり」の構想が生まれ、県は1994年、「静岡県舞台芸術振興構想」を発表する。

舞台芸術創造の場として、静岡市の日本平に…

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