環境教育とは関係性の教育 自然の中で主体的な学びを

国連の採択した SDGs が、課題解決型学習などのテーマとして学校に広まっている。環境は SDGs にも深く関わるテーマの1つだ。認定 NPO 法人しずおか環境教育研究会【エコエデュ】は環境教育の先駆けとして長い歴史を持つ。副理事長の山本由加氏に、環境教育の本質など聞いた。

「失敗上等」「変化は当然」の、基本姿勢を身につける

──しずおか環境教育研究会【エコエデュ】の設立した経緯についてお聞かせください。

山本由加

山本由加

認定 NPO 法人しずおか環境教育研究会
【エコエデュ】副理事長
自然への興味から森林経営学を学び、静岡県林業技師として働いたのち、農業関係の出版社等を経て2007年からエコエデュに参加。人と自然を繫ぐ地域の「ハブ」として、静岡の社会教育インフラを創りあげたいと願っている。

しずおか環境教育研究会【エコエデュ】は、今年で発足30年になる団体です。1992年にリオデジャネイロで開催された環境と開発をテーマにした国連会議に触発された静岡市民が、『子どもに環境について伝えるべき』と有志で草の根団体を立ち上げたのが始まりです。

2000年に法人格を取り、それから10年ほどは行政からの受託事業が増えていきました。2011年、東日本大震災を境に受託事業が激減したのをきっかけに、ビジョン・ミッションを見直し、自分たちのアイデンティティを…

(※全文:4325文字 画像:あり)

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