地域で起業・複業の実践者を育成、「スキルの地産地消」を目指す
2023年にスタートした「SAGA Smart Terakoya」は、デジタルスキルを持つ起業・複業人材を育成する取組みだ。行政と民間が連携し、スキル習得からコミュニティ形成、実践までを一気通貫で支援。3年で約40件の複業案件を創出するなど、地域経済の活性化に貢献している。
スキル習得から実践までを支援
田中 祐樹
株式会社トレジャーフット 代表取締役
大阪経済大学 客員教授(2026年4月就任予定)
京都市伏見区出身。大阪経済大学卒業後、株式会社セプテーニ入社。WEBマーケティングの力をローカルで活かすために沖縄県へ移住。地域密着メディアを運営する株式会社パムローカルメディア代表取締役社長に就任。地域課題の解決に奔走。その後、株式会社ベネフィット・ワンにてサービス開発部部長代理 兼 新規事業開発の責任者を経て、2018年3月に株式会社トレジャーフット設立。著者に「稼げるフリーランスの法則」日本経済新聞出版。
辻 麻梨菜
株式会社トレジャーフット 専務取締役 兼 九州支店 支店長
山梨県北杜市出身。明治大学卒業後、株式会社ベネフィット・ワンでの新規事業開発を経て、2019年より創業メンバーとして株式会社トレジャーフットへ参画。現在は事業責任者として、佐賀県をはじめ全国の自治体と連携した起業・複業、リスキリング、産業支援等に従事。佐賀と東京の二拠点生活を実践し、地域に根差した伴走支援を強みとする。カリキュラム構築から出口戦略まで一気通貫で手掛け、学びを実践へ繋げる仕組みづくりに精通。
井原 淳
公益財団法人佐賀県産業振興機構
さが産業ミライ創造ベース(愛称:RYO-FU BASE) チーフコミュニティデザイナー
佐賀県佐賀市出身。大学卒業後、福岡県に本店を置く株式会社西日本シティ銀行へ入行。佐賀支店、天神支店にて法人営業に従事。2020年、UJIターン枠で佐賀県庁に入庁。人事課→産業DX・スタートアップ推進グループ→RYO-FU BASEで勤務。RYO-FU BASEでは、県内産業のDX支援とスタートアップ支援に従事。
2023年に佐賀でスタートした「SAGA Smart Terakoya(以下、Terakoya)」は、地域で活躍する起業・複業の実践者を育成するプログラムだ。鎌倉市に本社を置くトレジャーフットが佐賀県の「IT人材起業・複業等活躍推進事業」を受託し、Terakoyaの運営を担っている。
Terakoyaの特徴は、デジタルスキルを活かした起業・複業の実践に向けて、①講座、②コミュニティ、③実践の機会を一体的に提供している点だ。講座は1回4時間、月1回の単発形式で実施され、関心のあるテーマを選んで参加できる。連続講座としないことで、年齢や職業、ライフステージの異なる多様な人材が、それぞれのタイミングで参加しやすい設計となっている。
開始から約3年間で受講者は約300名にのぼり、約40件の複業案件が成立。起業・独立に至った人材も生まれており、成果は着実に生まれている。
トレジャーフットは2025年2月、同社初の支店となる九州支店を佐賀市に開設した。トレジャーフットは2018年に創業した会社だ。「宝物は、地場にある」を経営理念に、地場産業の発展に貢献する人材マッチング、人材育成、コミュニティ運営、金融支援の4事業を全国で展開し、「スキルの地産地消」を目指している。代表の田中祐樹氏は、佐賀に支店を開設した背景をこう説明する。
「人材育成は短期で成果が出るものではなく、地域に根差した取組みが欠かせません。今後も継続的に佐賀に貢献していくという覚悟を示す意味でも、九州支店の開設が必要だと考えました」
また、トレジャーフット専務兼九州支店長の辻麻梨菜氏はこう話す。
「佐賀県では、Terakoya以前からデジタル人材育成が取り組まれてきました。これまでに積み重ねられた人材育成の土壌があったからこそ、…
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