食品分野で国際的に活躍できる教育 HACCP準拠の実習室と留学制度を整備

日本の少子化が進む一方、世界規模では2030年には2015年より11億7千万人多い85億5千万人に人口が達すると予測され、食料資源の需給ひっ迫が懸念されている。持続可能な食料供給を担う人材育成のため教育改革を進める茨城大学農学部の取り組みを伺う。

食の6次産業化を担う 人材育成に向け2学科へ改組

戸嶋浩明

戸嶋浩明

茨城大学農学部長、農学研究科長
慶応義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了(理学博士)。北海道大学農学部・助手、茨城大学農学部・助教授、同・教授を経て2018年より現職。専門は生物有機化学。

農業大国として知られる茨城県。県の農業産出額は全国3位の4,967億円に達し(平成29年度)、野菜や果実では、カンショ、ハクサイ、メロン、レンコン、ピーマン、クリなど多くの品目で農業産出額1位を誇る。畜産分野だと養豚、鶏卵なども活発で関東首都圏の台所を支えている。2019年5月に創立70周年を迎えた茨城大学。茨城県阿見町にある農学部は、全学的な教育改革が進む中で、2017年度に従来の3学科制を2学科制に改組し…

(※全文:2214文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。