学際性から生まれるイノベーション 筑波大学のベンチャーエコシステム

筑波大学のベンチャー育成が好調だ。大学発ベンチャー数ランキングでは全国3位、教員や学生が起業したベンチャーが次々と大型資金調達に成功している。筑波大学のベンチャー支援と起業家教育の強みを紐解く。

内田 史彦

内田 史彦

筑波大学 教授、国際産学連携本部審議役
工学博士。日立製作所研究開発グループのCIO・技術統括センター長を経て、2014年より現職。日立時代は、研究開発マネジメント、産学連携、輸出管理ならびに株主向け広報を主導し、6研究所を3研究所に集約する構造改革や、歴代社長の政府関連業務の科学技術政策ブレインを担当。筑波大学では国際産学連携を担当し、民間共同研究費用を着年翌年の2015年に前年比2倍増にした。

大学発ベンチャー数で全国3位 資金調達額も好調に推移

茨城県つくば市で、気鋭のスタートアップ企業を続々と輩出する名門が筑波大学だ。

図1 筑波大学のベンチャーエコシステム

出典:筑波大学国際産学連携本部

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2015年以降、筑波大学発ベンチャーは毎年10社が産み出され…

(※全文:3252文字 画像:あり)

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