メタ認知を活用した人材マネジメントで、組織のパフォーマンスを最大化

組織の成長のためには、メンバーのモティベーションや満足度の向上が必須だ。部下の主体性や能力を引き出すために理解しておくべき各人の思考スタイルや、メタ認知の活用法について解説する。

組織のパフォーマンスを上げる、人材マネジメント

三宮 真智子

三宮 真智子

大阪大学 名誉教授、鳴門教育大学 名誉教授
大阪大学人間科学部を経て同研究科博士後期課程を1983年に単位取得満期退学。学術博士(大阪大学)。鳴門教育大学・大阪大学教授を経て現職。主な専門は認知心理学。近著に『メタ認知で<学ぶ力>を高める:認知心理学が解き明かす効果的学習法』(北大路書房 2018年)『誤解の心理学:コミュニケーションのメタ認知』(ナカニシヤ出版 2017年)がある。

マネジメントは、組織のパフォーマンスを上げるために、人材や物資、資産などを管理することを意味するが、生身の人間である「人材」のマネジメントは、とりわけ重要である。組織の成長のためには、仕事に対するメンバーの満足度を高め、モティベーションアップを図ることで一人ひとりのパフォーマンスを高めていかなければならない。

人材マネジメントの重要な課題は人を育てることであるため、マネジメント層には、教育的な視点が欠かせない。したがって、仕事を通して「部下本人が学びを進めていく」ことを促し、その支援をするというスタンスを持ちたい。効果的に学んでもらうためには…

(※全文:2403文字 画像:あり)

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