専門職としての保育教諭 地域連携で多様性のある教育環境を

幼児教育者の養成校である東京家政大学の児童学科では、卒業生の約9割が国家資格を取得して子どもに関わる仕事に就いている。カリキュラムの特徴や学びの本質、さらには幼児教育者が活躍するための社会環境などについて、同学科の堀科准教授に聞いた。

養成校の強みを生かし、実践的な学びの時間を確保

堀 科

堀 科

東京家政大学・東京家政大学大学院 准教授
専門は保育学。乳児保育を主たるフィールドとして、3歳未満の子どもと保育環境について調査研究をしている。現在、厚生労働省、内閣府の保育プロジェクトのチームに携わっている。各地の研修講師、さいたま市幼児教育・保育推進員、NPO 法人リンクスマイルの理事を務めている。

就職率98%以上、国家資格試験合格率も90%以上と、将来の仕事や生き方に直結した専門性の高い教育で知られる東京家政大学。児童学科には設置から54年という長い歴史があり、保育や幼児教育にたずさわる人材を数多く輩出してきた。多彩な専門分野の教員陣によるカリキュラムを構成し、とくに実習を豊富に用意することで、保育人材の質向上に取り組んでいる。

同大学児童学部の堀科准教授はこう語る。

「本学には、板橋キャンパスに小規模保育所と幼稚園型認定こども園、子育て支援ひろば…

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