幼児教育の質向上 人格形成の基礎を培う教育者とは

幼稚園・保育園・認定こども園といった複雑な制度・体系をもつ幼児教育だが、これからの幼児教育のあるべき姿や教育者に求められる資質・能力は何だろうか。文科省の「幼児教育の実践の質向上に関する検討会」で副座長を務める神長美津子氏に聞いた。

神長 美津子

神長 美津子

國學院大學 教授
宇都宮大学教育学部附属幼稚園20年間勤務。平成7年より文部科学省初等中等教育局幼児教育課教科調査官。その後東京成徳大学子ども学部教授を経て、現職。中央教育審議会教育課程部会委員、『幼稚園教育要領解説』『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』作成協力者、現在教育再生実行会議初等中等ワーキンググループ委員。

今年5月に公表された、文部科学省の「幼児教育の実践の質向上に関する検討会」(以下、検討会)の中間報告では、幼児教育は「生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもの」とされた上で、幼児教育の実践の質を向上させるための具体的な方策が示された。

幼稚園教育要領等の理解促進や小学校教育との円滑な接続、保育者の資質・専門性の向上、教育実践の評価、家庭や地域での支援、幼児教育センター等の整備、感染症対策など、さまざまなアプローチで質向上を図る方策が挙げられている…

(※全文:2106文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。