英語で広がる、わが子の世界 家庭から見える「学びの自律」
本連載は、英語教員から米国の大学院に留学、帰国後に教育事業を起業した筆者が、多様な分野の識者との対談を通じて「世界に通用する英語」の学び方、「グローバル教育」の在り方などを探る。第2回は、3人の子育てをしながら、教育関連の情報を発信するknockout氏に話を聞いた。
英語教育改革が進む中、子どもたちの学びの現場は学校の中だけにとどまらなくなっています。英語への興味が芽生える場面や、学びが継続する背景には、家庭での“見守り”や“支え”が確かに存在しています。
今回は、三人の子どもを育てる保護者であり、日々の教育や子育ての気づきを発信し続けるインフルエンサーknockout氏と、教育支援を行うLOOPAL代表の田原との対談を通して、家庭の視点から見た「自律的な学び」のプロセスと、それが教育現場に問いかけるものを探ります。
家庭から見た「英語教育の今」

knockout ノックアウト
教育インフルエンサー
海外大生の長男、高専生の次男、中学生の長女という3人の子育てをしながら、SNSや音声配信を通じて教育に関する情報を発信している。2010年に大手メーカーを退職後、家庭に軸足を置いた生活を送りつつ、新しい教育のかたちや国際教育への関心を深めてきた。2024年3月には、文部科学省委託事業「大学等を活用したリカレント教育EXPO 2024」にて公式SNS担当を務めた。
X(旧Twitter)のアカウントは @knockout_(フォロワー3.1万人)。

田原 佑介
株式会社LOOPAL 代表取締役
公立高校で8年間、英語教諭として勤務。学校で5000人以上の高校生と関わるほか、NPOとして6年間活動。コロンビア大学教育大学院(Teachers College)で、スクールリーダーシップの修士号を取得。日本の若者が、国際的に通用するスキルを身につけ、理想のキャリアを実現するサポートをするために、LOOPALを起業。
田原 まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。
knockout knockoutです。中学生から大学生まで3人の子どもを育てながら、新しい教育実践や国際教育に関する情報を中心に日々追いかけ、SNS(X〔旧:Twitter〕)と音声配信(Voicy)を通じて発信しています。
田原 今、保護者として英語教育にどのような関心や期待を持たれていますか。
knockout 現在の学習指導要領が多技能習得を重視していると聞いた頃から、子どもたちにとって、英語学習の負担は今後さらに大きくなるだろうと予想していました。
(※全文:3445文字 画像:あり)
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