英語教育から家庭科まで 学びの「共有」で児童の意欲を引き出す[AD]

先進的な英語教育の実践で知られる仙台白百合学園小学校。2020年7月にリモートプログラミング授業を実施するなど、ICT 教育においても先進校のひとつだ。低学年のうちは電子黒板を積極活用し、学ぶ楽しさを体感できるアクティブラーニングを実践している。

学びの形跡が残る電子黒板、児童の意欲を引き出す

仙台白百合学園小学校 早坂博之 校長(左)、同 浅沼勉 教諭(右)

仙台白百合学園小学校 早坂博之 校長(左)、同 浅沼勉 教諭(右)

キリスト教に基づく全人教育を通じ、「社会に貢献できる子女の育成」を行ってきた仙台白百合学園。幼小中高一貫教育の初等部では、すべての普通教室にソニーの法人向け「ブラビア」が大型提示装置として配備されている。以前は、学年ごとに1台の大型提示装置を共有していたが、昨年のコロナ禍でオンライン授業のニーズが高まり、国の GIGA スクール構想前倒しの流れも踏まえて ICT の導入・強化を決めた。

同校の早坂博之校長はこう語る。

「1・2年生の4クラスは電子黒板として、3~6年生は大型提示装置として使っています。タッチパネルを後からつけて電子黒板とすることは大型提示装置を導入後でもできるので、臆せず新しいものにチャレンジしてくれそうな低学年を優先して電子黒板にしました。想像していたとおり、とくに1年生の活用度が高いですね。先生が資料や電子教科書を高画質で鮮明に拡大して、見せたいところに印をつけたり、児童たちがダイレクトに画面に書きこんだりと、学びの形跡が残るのが魅力です。『見て見て!』と言わんばかりに楽しんでいるのが見てとれ、児童たちの意欲を引き出してくれるツールだと実感しています」

サイズはすべて65V型。従来使っていた60V型よりも大きいものをという希望が教員から出ていたが、70V型では体が小さい1・2年生にとって首を上げる負担が大きいということで65V型を採用した。プロジェクターとも比較検討したが、画像だけでなくデジタル教科書の文字や新聞記事などもぼやけることなく鮮明に拡大でき、昼間の明るい教室でも視認性が高いということで、ブラビアを選択した。

「毎日のように使う立場からすると、シンプルでスリムなデザインなので取り回しが良く、吊り下げなども可能で設置場所を選ばないこと、ほこりがたまりやすい教室でもすっきりしたデザインで掃除も手軽にできることもありがたいです。また、HDMI ケーブルを接続すると信号検知で大型提示装置の電源が ON になり、接続した端末の画面が表示され、リモコンが無くても使えます。また HDMI ケーブルを抜くと電源が OFF できるので、消し忘れもありません。PC 機能を組み込んだ多機能型の電子黒板もありますが、OS のサポートが終わった後のことが不安です。ソニーの大型提示装置はシンプルな操作ができるからこそ機械が苦手という教員でもスムーズに使えているように思います。2年生の算数で時計やモノサシの目盛りを読ませる、5年生の家庭科で先生の手元を拡大表示させて裁縫の手順を伝えるなど、教科を問わず幅広く使っています」と、浅沼勉教諭も実感を込めて語る。

1人1台端末活用に、大型提示装置が必須

これまで教員専用の Windows PC を配備した後、大型提示装置は6台を共有することからスタートし、要望が上がってから追加購入する、という形で段階を踏んで整備を進めてきた。

2021年度からは、保護者負担の形で1人1台 iPad の活用が始まる。プログラミングロボット『Root』も活用しているが、いずれのツールも「使わなければ」という義務感からではなく、自校の教育方針に沿ったカリキュラムの中で「使ってみようかな」と感じてから導入し、ニーズが高まってから台数を増やすという地に足のついた運用をしてきた。

「2020年度は貸し出しの児童用タブレット24台が取り合いになるほどの稼働率で、教員たちの意欲が旺盛になっているのを感じます。デジタル教材を授業で使うのは日常になっているのにあわせて、大型提示装置はあるのが当たり前の存在になりつつあります」(早坂校長)

「児童が自宅から新聞記事を持参した場合も、大型提示装置ですぐに共有しています。小さい文字もピンチアウトして拡大すれば、一番後ろの席の児童でも読むことができます」(浅沼教諭)

プレゼンテーションの時間では、授業のデジタル化によって教員の資料作成の時間が短縮された分、「わかりやすい原稿の書き方」や「発表するときの視線やジェスチャー」などのスキルアップのための指導に時間を配分でき、児童のモチベーションを上げることに繋がっているという。

発表資料をきれいで大きな画面に映し出すことによって児童の発表意欲が高まり、さらに今までの授業ではできなかったことができる可能性が生まれる。単純に大型提示装置で大きく映すことだけを考えるのではなく、映した先のことを考えて授業設計することを実践されている。

児童たちが直接画面に書きこめる電子黒板は、学びの意欲にもつながる。

児童たちが直接画面に書きこめる電子黒板は、学びの意欲にもつながる。

あふれる活用アイデア グローバル教育にも一役

また、昔から英語教育にも力を入れる同校では、最近はマスク着用で発音を教えることに苦心していたが、英語教員の口元をあらかじめタブレットで撮影し、それを大型提示装置で映し出すという方法で効果を上げている。

「児童や教員からも思いもしない発想がいろいろと出てきます。それを学年や教科を越えて共有していくことが重要ですね。大型提示装置は、朝の会の議題を列挙したり時間割の変更を知らせる掲示板にしたり、毎年恒例のかるた大会に備えて百人一首を流しておくなど、授業以外にも使っています。将来的には始業前にニュースを流したり、児童たちのほうから能動的に情報を取りに行くような、大型提示装置を起点に個々の自主性を引き出せたら面白いかなと、アイデアを出し合っているところです」(早坂校長)

さらに回線インフラの強化が叶えば、交流校の九州文化学園(長崎県佐世保市)や全国の白百合学園姉妹校、さらには海外研修の提携校とのオンライン交流の頻度を高めていく計画だ。グローバル時代の教育として、多様性や文化の違いを児童たちが日常的に意識できる仕組みをつくることが重要だと考えているからだ。

「授業のときだけ接続して改めて挨拶するような感じではなく、常時接続していて、登校してきたら『おはよう』と声をかけるとか、『こっちは雪だよ』とか『もう半袖だよ』と近況報告をしながら地域の違いを知るようにできたらいいなと考えています」(早坂校長)

「デジタルの便利さを楽しみながらもツールであることを忘れず、生きる知恵や自ら一歩踏み出す勇気を身に付けて欲しいですね。VUCA の時代、どんな環境下に置かれようと『これなら出来るんじゃないか?』と自分で考えられる素地を持って、卒業してもらえたらと願っています」(浅沼教諭)

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