小中学生が英語で1年間の共同生活 グローバル時代の山村留学

長野県境にほど近い高崎市倉渕町に、小中学生が英語で生活する山村留学施設「くらぶち英語村」がある。新しい英語教育の拠点にしようと、2018年に高崎市が開設したものだ。全国初の取り組みが始まって4年目を迎える今、プログラムの工夫とその手応えについて、高橋秀郎村長に聞いた。

親元を離れた共同生活で朝から英語のシャワーを浴びる

高橋 秀郎

高橋 秀郎

くらぶち英語村村長
福島県西郷村出身。国立那須甲子青少年自然の家(福島県西郷村)で勤務し、榛名林間学校榛名湖荘(高崎市)の設立に携わった。2018年4月より現職。

地元産の木材を使った温かみのある寄宿舎が建つのは、旧倉渕川浦小学校の敷地内。過疎化による児童減少で2011年に廃校となった後、何か新しい試みに生かせないかと高崎市は山村留学に目をつけた。だが、山村留学だけではもはや珍しくない。そこでグローバル時代の要請にも応えられるようにと、英語教育に注力することにした。日常生活を全て英語で行う山村留学は、全国の自治体でも初めての取り組みだ。

2018年度の開校から4年目を迎え、現在第4期生として学んでいるのは、北は北海道、南は福岡から…

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