「ロジカル・ブレスト法」思考を深める発想原理の4タイプ

医学の教科書をはじめ、様々な著作物で取り入れられている思考法「ロジカル・ブレスト法」。仮説発想やアイデア発想を導き出す、深く考える技術の原点と活用法に迫る。

発想の原点は意外なところに

山浦 晴男

山浦 晴男

1948年長野県生まれ。中央大学卒業。川喜田二郎氏主宰の研究所でKJ法の研究と普及に20年間従事。その後、情報工房を設立。企業・行政・医療機関の人材育成や組織活性化、地域再生支援に携わる。現在、情報工房代表、千葉大学大学院看護学研究科特命教授、旭川医科大学大学院と山梨県立大学大学院、名桜大学大学院、健康科学大学で非常勤講師。著書に『発想の整理学 ─AI に負けない思考法』(筑摩書房)、『質的統合法入門 ─考え方と手順』(医学書院)など。

KJ法を独力でマスターした人が一人だけいる。三菱樹脂の常務をされていた人だ。製品の研究開発部門を担当する技術者で、KJ法の延長線上で漫画の発想法について研究していると本人からうかがった。

「ロジカル・ブレスト法」は、深く考える技術である。その発想の原点は「4コマ漫画」にある。手塚治虫漫画賞の受賞作品『大奥』の一コマを新聞で目にしたとき、「発想原理」が台詞の中に存在していることに気づき、大変驚いた。

「わしはこの徳川の世に生まれてきた将軍という名の人柱である!」

「万が一このまま男子が減り続けて…

(※全文:1928文字 画像:あり)

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