探究の面白さを体感できる高校生活が一生ものの『学習観』をつくる

高校での学びは、大学等への進学後、さらには社会人になってからも学び続ける資質・能力の育成につながるのだろうか。SSH 認定校として高く評価される若狭高等高校(福井県)の探究学習を中心とした学びから見えてきたのは、「楽しくなければ、探究じゃない」という学習観だった。

70年以上貫く教育理念のもと、コロナ禍でも世界と意見交換

左から、小坂康之海洋科学科教論、中森一郎校長、渡邉久暢 SSH 研究部部長

左から、小坂康之海洋科学科教論、中森一郎校長、渡邉久暢 SSH 研究部部長

文部科学省は2020年7月20日、スーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)の2017年度指定校について中間評価を発表した。対象77校のうち、わずか6校だけが最高評価を獲得。そのひとつが福井県立若狭高等学校である。同校(全日制)には国際探究科、普通科、理数探究科、海洋科学科の4学科があり、70年以上前から「異質のものに対する理解と寛容の精神(Diversity)」と「教養豊かな社会人の育成(Liberal Arts)」を教育目標に…

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