Z世代の若手社員 活性化と早期離職対策

ルールやマニュアルには従順だが、目立つことを嫌う「Z世代」。将来の担い手となる彼らを理解し才能を引き出すことは、組織や社会の活性化に直結する。そのためにマネージャーはどうすれば良いのか、早期離職対策とあわせて解説する。

将来の担い手を理解し、活性化する施策とは

渡部 卓

渡部 卓

帝京平成大学現代ライフ学部 教授、ライフバランスマネジメント研究所 代表
早稲田大学政経学部卒業後、モービル石油に入社。米コーネル大学で人事組織論を学び、米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院で MBA を取得。2014年帝京平成大学現代ライフ学部教授に就任。様々な職場でのマネジメント実務やカウンセリング、研修講師での実経験をもとに、職場ハラスメントやメンタルヘルスの改善策を平易に解説することで定評がある。「あなたの職場の繊細君と残念な上司」(青春出版)など著書多数。

20代前半が中心となる「Z世代」(ジェネレーション Z世代)が聞き慣れないと感じる方には、30代を中心とする「ミレニアル世代」につづく世代だと理解していただきたい。生まれた時からネットやスマホ、PC が日常にありそのハードだけでなく、グーグルや SNS、ZOOM、チャットなどのソフトも縦横に使いこなす。

デジタルでの膨大な情報や映像、コミュニケーションの時代の洗礼を生まれながらに受けている。冷静に考えるとこれはすごい事であるはずだ。新人時代に電卓と鉛筆で徹夜の資料作成をしていた私など中高年管理職とは、仕事や生活、人生への見方や...

(※全文:2448文字 画像:あり)

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