増える「リモハラ」 コロナ禍のコミュニケーション術

リモートワークが普及し、中にはワーケーションで都会のストレスから解放されて生活する人もいる。一方、リモートワークによって従来とは異なるストレスやハラスメントを受ける例も多い。ハラスメント防止の注意点を紹介し、今後の社内コミュニケーションのあるべき姿を考察する。

リモートワークの光と影、増えるハラスメント

渡部 卓

渡部 卓

帝京平成大学現代ライフ学部 教授、
ライフバランスマネジメント研究所 代表
早稲田大学政経学部卒業後、モービル石油に入社。米コーネル大学で人事組織論を学び、米ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院で MBA を取得。2014年帝京平成大学現代ライフ学部教授に就任。様々な職場でのマネジメント実務やカウンセリング、研修講師での実経験をもとに、職場ハラスメントやメンタルヘルスの改善策を平易に解説することで定評がある。「あなたの職場の繊細君と残念な上司」(青春出版)など著書多数。

コロナ禍によるリモートワークの広がりで、軽井沢の人口が移住により急増した。私の知り合いでも10名ちかくいるが IT や外資系、コンサル、自営業者たちだ。私自身も20年前に仕事用として中古物件を購入して、週末や大学の休み期間に活用している。近所でも昨年、IT 系の中堅企業が2社ほど一軒家とロッジを借り上げたが、観察していると社員たちの利用率も高いように見える。知り合いの人事・総務部長たちの話でも、リモートワークは今後も既定路線となるという。そうしないと、新卒や転職で応募してこない危惧があるようだ。

しかし、このリモートワークも良い面ばかりではない....

(※全文:2217文字 画像:あり)

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