障がいと共に生きる学生にF-SOAIPをユニバーサルデザインに

大学教育で発達障害の学生は障害学生数の約2割を占め、介護福祉士養成課程でも例外ではない。当事者の困難の1つは記録だが、F-SOAIPを教育に取り入れることで記録技能の向上を図ることができた。

F-SOAIP(生活支援記録法)とは
多職種協働によるミクロ・メゾ・マクロレベルの実践過程において、生活モデルの観点から、当事者ニーズや観察、支援の根拠、働きかけと当事者の反応等を、F-SOAIPの項目で可視化し、PDCAサイクルに多面的効果を生むリフレクティブな経過記録の方法

Focus(着眼点):ニーズ、気がかり等。タイトルのように場面を簡潔に表現。支援計画の目標・課題など。
Subjective Data(主観的情報):当事者等の言葉。キーパーソンの場合、S(関係や綴柄)と表記。
Objective Data(客観的情報):観察情報、状態、他職種から得られた情報、状況・環境・経過等。
Assessment(アセスメント):支援者(記録者本人)の判断・解釈。気づきや考えを記載。
Intervention/ Implementation(介入・実施):支援者(記録者本人)の対応。支援、声かけ、連絡調整。
Plan(計画):当面の対応予定。

好循環の例:6項目で多職職の実践過程を可視化できる➡書く・読む・実践がリフレクションとなるため、これらの能力が向上➡最優先すべき児童らのニーズ等に基づいたポイントをおさえた記録となり、時間も短縮できる➡データ分析やAIに活用でき課題解決に資する➡新たな教材・教育アプローチ・働き方改革にもつながる。

(※全文:3574文字 画像:あり)

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